少しずつ秋の訪れを感じる今日の良き日をお祝いし、『敬老の日ピアノコンサート』がコミュニティホールにて開かれました。
今日お招きしたのは、普段は、医師として在宅医療や緩和医療に携わりながら、週末に病院や施設で訪問ピアノコンサートをされているという異色の経歴を持つピアニストの方です。
ホールには、131名の方がお見えになり、コンサートは、ピアノソナタ第8番「悲愴」で始まりました。
ショパンのノクターンを演奏された際には、「訪問ケアで、終末期の患者さんの前で弾いた思い入れのある曲」と紹介してくださり、その優しい音色に会場がやわらかい空気に包まれました。
「医師としての、ご自分の体験も話してくださり、優しい音色を感じることができました。」(入居者N様)
「幻想即興曲は、聴きごたえがあったわ。やっぱり生の音は違うわね。間近で聴けて良かったわ。」(入居者N様)
質問コーナーでは、「普段のお医者さまの仕事を聞かせてほしい」(入居者A様)
「ピアノはいつから始めたんですか?どうして音大じゃなくて、医学の道を選ばれたの?」(入居者S様)
「何科の先生?」(入居者S様)などたくさんの質問があり、そのひとつひとつに丁寧に返答いただきました。
「『マイウェイ』よかったわ。聴いている間、自分の今までの人生が蘇ってきて、いろいろなことを思い出しました。」(入居者K様)
「クラシックだけじゃなくて、楽しめるプログラムだった。感情がこもっていて『愛の讃歌』がよかった。」(入居者A様)
「最後の『ラ・カンパネラ』は力強いタッチで、迫力の中に優しさがあり、感動でした!」(入居者T様)
ホールで1時間のコンサートの後、ホールに来ることができなかったご入居者のために、5号棟でも演奏を披露してくれました。
3曲の予定でしたが、「もっと聞きたい。」「クラシックが好きなんです。ベートーベンがいいわ。」とご入居者からのリクエストがあり、合計7曲も披露してくれました。
「すごくよかったわ。優しい演奏に引き込まれました。」「独身かどうかお聞きしたかったわ。」「ぜひ、また来てくださいね。」
コンサート終了後も、皆さん笑顔で、話が尽きませんでした。