今月の始めから世間で話題になっていたアトラス彗星ですが、生活サービス課のスタッフに「今が見頃!」と教えてもらったのを機に、少し遅れて10月16日に撮ってきました。 見えるのは日没の約1時間後から、西の空の低い位置・・・ということなので里からは見えないと判断し、その日は「しあわせの村」に行きました。
彗星は金星の右側、やや上に見えるというので、その辺り全体を撮った写真です。 左下の小さい丸印の中が金星、右上の大きめの赤い丸印の中に尾を引いて下向きに落ちているように見えるのがアトラス彗星です。(18時18分撮影)
だいたいの場所が判ったのでズームアップして撮ったのが下の写真です。この時は、薄雲に入ってしまい尻尾はあまり鮮明に写っていません。(18時28分撮影)
どちらも鮮明には写っておらず、その後も鮮明な写真を撮るチャンスを10日ほど窺っていましたのでアップが遅れました(結局、この日だけしか機会はありませんでした)。
《流れ星と彗星の違い 》
流れ星は、地球の外から氷や岩のかけらが飛んできて、地球の空気との摩擦で熱くなって光って見えるものです。なので直ぐに燃え尽きて殆ど一瞬のうちに消えてしまいます。 一方、彗星は太陽系を構成する天体の一種で、大きさは数kmから数十kmほどものです。その軌道は平面にほぼ沿った円に近い楕円を描く地球等他の惑星とは異なり、多くは細長い楕円を描きます(中には放物線や双曲線を描いて、戻って来ないものもあります)。つまり、彗星は軌道を描く天体であり、流れ星のように観察している間に一瞬で消えてしまうようなことはありません。
このような天体の仲間である彗星は太陽に近づくと高温になって、様々なガスや蒸発した固体物を放出して周りは雲のようになります。更に太陽に近づくと、彗星の周りの雲は太陽からの磁場や太陽風を受けて太陽と反対の方向に伸びます。これが彗星の尻尾のようになって見えているのです。
あたかも西の空に沈んだ太陽を追いかけているかのように見える(尻尾を太陽と反対の方向になびかせている)アトラス彗星の様子が今回撮った写真からもお判りかと思います。(入居者 K.I)
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